2021年 03月 01日
《 「鷹匠」 がいた。 2 ・・・「同行二人」。 》
残雪の 山野。
春の光に
(鷹匠)
がゐる。
『青い空を自らの世界とした、この孤高な猛禽は、
あるとき地上の王者にとらえられ、
人と倶に生きる道をも獲得したが、
人の愛と知とその威を、鷹たちが認めたのである。
この愛と知と威が、すなわち鷹匠の条件なのであり、
これが人と鷹との交流の、微妙な通路である。
鷹匠たちはかぎりなく鷹を愛し、
知を働かせ、威によって、鷹との世界をつくりあげ、
大自然の理にとけこんでいく』
藤原審爾