2020年 02月 09日
カモシカ(羚羊)
前方目と鼻の先にに カモシカが立っている。
そしてじっとこちらを見たまま立ち続ける。
好奇心が強く、
人間を見に来ることもあるともいわれているらしいが
やはり 特別天然記念物として
長く保護されてきたということから
人間にたいしての警戒が
うすれてきたといいうことか。
ただそれだけではなくたしかになにか此方にたいしての
興味と人懐っこさを示して見ているようにもおもえ
おもわず此方も親近感をおぼえている。
《カモシカ(氈鹿、羚羊)》
シカの名が入っているが、
シカの属するシカ科ではなく、
ウシやヤギと同じウシ科に属し
主に森林内の植物の葉を食べ、
冬には冬芽や枝先の樹皮なども採食している。
カモシカという名称は昔、
その毛を氈(かも)と呼んでいたことによるという。
古くは狩猟対象であり食用とされていて、
その味が鴨のように美味だから「カモシカ」という説もある。
また別名を「アオジシ」と言い、
マタギのあいだでは単に「アオ」とも呼ばれ、
青色の汗(?)をかくといわれたといふ。
また、カモシカの毛皮は水を通さず保温性も非常に高く、
防寒具全般の素材として古くから用いられてきた。
これをかつて愛用していた狩猟者は、
現在もこれにかなう素材はないという。
山野を歩いていて
よく溜糞というか盛り上がった糞塊をみることがあるがカモシカらしい。
というのもシカとカモシカの糞は
ほぼ同じ形で楕円形で見分けるのは簡単ではないのだが
シカは歩きながら糞をするのに対して
カモシカは立ち止まって糞をする傾向があるというからおもしろい。
シカもカモシカも今は増えすぎているという。
ただしそれはニンゲンのハナシ。